ネット上やSNSでは「1ヶ月おきに詰めて通えば半年でツルツルになる」といった誤った言説が散見されます。しかし、皮膚科医や医療従事者の間では、これは明確な誤りとして周知されています。人間の毛には毛周期(成長期・退行期・休止期)と呼ばれる一定の生え変わりサイクルが存在し、高出力の医療レーザーが熱エネルギーを伝達して毛母細胞や毛乳頭を破壊できるのは、メラニン色素が最も濃く毛根と密着している「成長期」の毛のみだからです。
皮膚の表面に見えている毛は全体のわずか10〜20%程度に過ぎず、残りの大部分は退行期や休止期にあります。前回の照射から十分な期間を置かずに間隔を早めてしまうと、皮膚の下にある休止期の毛が成長期へと移行しておらず、レーザーを照射しても反応するターゲットが存在しません。この状態で照射を重ねても、回数チケットを空打ちで消費しているのと同義であり、「5回契約したのに毛が減らない」という深刻な失敗を招きます。
毛周期のサイクルに合わせて「次の成長期の毛が生え揃うのをじっくり待ってから打つ」ことこそが、1回あたりの効果を最大化し、トータルの通院回数と費用を最小限に抑える最も効率的なアプローチです。