KENがDA PUMPからの脱退を発表したのは2009年12月のことでした。SHINOBU(2006年脱退)、YUKINARI(2008年脱退)に続く主要オリジナルメンバーの離脱は、当時のエンタメ界に大きな衝撃を与えました。
公式発表で明かされた主な理由は「音楽的な方向性の違い」でした。DA PUMPは2008年秋に新メンバー7人を追加し、9人体制へと大幅なリニューアルを敢行。KEN自身も新体制でのパフォーマンス構築に尽力していましたが、大規模グループとしての商業的エンターテインメントと、自身が突き詰めたいストリートダンスカルチャーとの間で葛藤が生まれたとされています。
妥協を許さないダンサーとしてのプライドが高かったKENは、グループの枠組みにとどまるのではなく、自らの身体ひとつでダンスシーンの現場へ戻り、コレオグラファーやアンダーグラウンドでの表現を深める道を選択しました。電撃的な別れに見えた背景には、パフォーマーとしての美学を貫くための決断がありました。