東京都心を含む首都圏の地下構造は、プレートが複雑に重なり合う世界屈指の過密地帯です。都心部では厚い堆積層に覆われて地表に現れていない「伏在断層」も多く存在し、首都直下地震活断層の動向は都市機能維持の観点から最重要課題となっています。
首都圏西側を走る立川断層帯(東京都)や、房総半島南部に位置する鴨川低地断層帯(千葉県)、さらには埼玉県下の元荒川断層帯など、人口密集地と隣接する断層群が多数存在します。首都直下地震というとプレート境界やフィリピン海プレート内部の地震が注目されがちですが、地表近くの浅い活断層が破壊された場合、局所的に震度7の極小震源域が出現し、木造密集地域の火災やインフラ寸断といった破局的シナリオが現実味を帯びます。