ネット上の検索や掲示板などで長年にわたり散見されるのが、藤圭子と前川清の子供に関する誤った噂です。特に「世界的歌姫である宇多田ヒカルは、実は前川清の娘なのではないか」という言説が一部で囁かれることがありますが、これは事実無根の完全な誤解です。
藤圭子と前川清が婚姻関係にあった1971年から1972年の間に、二人の間に子供は誕生していません。二人のスケジュールは避妊や出産を検討する余地すらないほど逼迫しており、子供をもうける前に婚姻関係を解消しています。
国民的シンガーソングライターである宇多田ヒカルが誕生したのは、前川清との離婚から11年後となる1983年1月19日(米国ニューヨーク)です。父親は、藤圭子の生涯のパートナーであり音楽プロデューサーを務めた宇多田照寔(うただ てるざね)氏です。藤圭子と宇多田照寔氏は入籍と離婚を何度も繰り返したことでも知られますが、血縁関係において宇多田ヒカルの父親が宇多田照寔氏であることは揺るぎない事実です。前川清の顔立ちや音楽センスと宇多田ヒカルの天才性が結びつけられた結果、昭和と平成を混同した都市伝説が形成されてしまったと分析できます。