いとこの結婚祝い、本当の相場を知らないと後悔する理由

いとこの結婚祝い、本当の相場を知らないと後悔する理由

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デジタル空間のQ&Aサイトなどでは、「結婚式に招待されなかったのなら、1円も払う筋合いはない」というドライな意見が支持を集めがちです。しかし、この言説を鵜呑みにして親族関係を処理しようとすると、後々取り返しのつかない摩擦を生む危険性があります。

2020年代半ば以降、挙式を親・兄弟のみのミニマルな少人数形式で行うカップルが急増しました。つまり、「いとこを式に招待しなかった理由」は、関係性が希薄だからではなく、単に会場のキャパシティや予算、新郎新婦の価値観による「会場都合・形式都合」であるケースが大半を占めています。

それにもかかわらず、「招待されなかったから完全無視」という態度を取ってしまうと、親世代の顔をつぶすことになりかねません。将来的に自身の結婚式、あるいは親族の葬儀や法要の席で顔を合わせた際、気まずい空気を引きずることになります。

フランスの社会学者マルセル・モースが『贈与論』で指摘したように、親族間のギフトには「与える義務」「受け取る義務」「返報する義務」が内包されています。お祝いを一切渡さないという選択は、その親族関係のサイクルから一方的に離脱するシグナルとして機能してしまうリスクを孕んでいます。もし「直接の面会は気後れするが、無礼にはなりたくない」と考えるなら、1万円程度のカタログギフトや新生活用の調度品を親経由でスマートに届けるのが、大人の処世術と言えます。

山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。