ガス代がゼロだとしても、リモコンの液晶画面や待機基板が消費する電気代はどう評価すべきでしょうか。経済産業省資源エネルギー庁の省エネルギー性能カタログおよび主要給湯器メーカー(ノーリツ、リンナイ)の公開仕様書によると、給湯器の待機電力はリモコン1〜2台の構成で約1.5W〜3W程度です。
2026年現在の電気料金単価(全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価:31円/kWh)で試算すると、待機電力のコストは以下のようになります。
- 1時間あたりの電気代:約0.046円〜0.093円
- 24時間(1日)つけっぱなしの場合:約1.1円〜2.2円
- 1カ月(30日)の場合:約33円〜67円
- 年間を通した場合:約400円〜800円
就寝時や日中の不在時など、1日あたり12時間リモコンの電源をOFFにしたとしても、得られる給湯器をこまめに消す節約効果は年間でわずか200円〜400円前後にすぎません。1日あたり1円未満の節電のために、家族全員が毎回家事の合間に電源ボタンを押し直す心理的ストレスと労力を天秤にかけると、純粋な待機電力削減としての費用対効果は極めて限定的といえます。