英文法の学習で失敗しないためには、自分の現在の到達度から逆算した「最短の学習ルート」を構築することが不可欠です。以下に、志望校別の標準的な参考書ルートを示します。
ステップ1:基礎・概念理解(中学レベル〜高校基礎)
高校の教科書レベルでつまずいている場合、いきなり問題集を解き始めてはいけません。まずは『大岩のいちばんはじめの英文法 超基礎文法編』などの講義系参考書を通読し、品詞の役割(名詞、形容詞、副詞の違い)や、文型(第1〜第5文型)の根本的な意味を理解することに全力を注ぐ必要があります。インプットなきアウトプットは、ただの暗記の浪費に終わります。
ステップ2:標準入試レベル(共通テスト〜中堅私大・地方国公立)
概念が頭に入った段階で、『英文法ポラリス1(標準レベル)』または『大学入試 全レベル問題集 英文法 2〜3』へ移行します。ここで意識すべきは、共通テスト英語のリーディング対策です。共通テストには文法単独問題はありませんが、約6,000語に及ぶ膨大な英文を80分で処理するためには、「文法を無意識レベルで処理して長文を正確に直読直解する力」が求められます。単元別の演習を終えたら、note等でも注目されるような「ランダム型問題集(全400問・20日間完成型など)」を活用し、単元のヒントがない状態で即座に解法をアウトプットするトレーニングを挟むのが極めて効果的です。
ステップ3:難関私大・早慶上智・最難関国公立レベル
MARCH・関関同立や早慶を狙う層は、『英文法ポラリス2』を完璧に仕上げた後、志望学部の過去問を研究します。ここで文法・語法問題の配点が高く、正誤問題や整序英作文が頻出する大学(早稲田法、商、人間科学や、明治・立教・青山学院の個別学部など)を受験する場合は、二分冊形式のハイレベル問題集や正誤問題特化型問題集、あるいは『Vintage』や『スクランブル』の語法・熟語セクションを総復習して知識の穴を塞ぎます。
また、TOEIC L&Rテスト対策を進める社会人や就活生の間では、『TOEIC L&R TEST 出る単特急 でる1000問』が定番中の定番として君臨しています。ネット上では「でる1000をやり切ればPart5が15分以内で安定して9割取れる」という確かな評価がある一方、「中学英文法がおぼつかない状態で手を出すと解説が理解できず挫折する」という警告も多く見られます。基礎文法の理解なくして、スピード勝負のTOEIC問題集をこなすことはできません。