仕事や生活サイクルの事情で、どうしても日中に十分な食事が摂れない日もあるはずです。その際に最も警戒すべきは、帰宅後の理性を奪う夜の過食ドカ食い対策をいかに講じるかという点です。脳が一度「深刻なエネルギー不足」と判断すると、意志の力だけで過食を止めることは生理学的に不可能です。
ドカ食いの暴走を食い止めるための最も有効なアプローチは、夕方の時間帯における「戦略的分食」です。16時〜17時前後に、プロテインドリンク、無塩ナッツ、あるいはゆで卵など、血糖値を急激に上げないタンパク質や良質な脂質を少量体に入れておきます。これだけで、脳の視床下部から出される激しい摂食シグナルを鎮静化させ、帰宅時の血糖値暴落を防ぐことができます。
また、帰宅後の夕食では食べる順番の徹底が不可欠です。具沢山の温かい味噌汁や海藻サラダを最初に口にし、水分と食物繊維で胃壁を刺激して消化管ホルモンの分泌を促します。その後に主菜(魚や肉)、最後に玄米などの低GI炭水化物を少量摂る。このステップを踏むだけで、インスリンの急激なスパイクを抑え、夜間の脂肪合成を最小限に食い止める防壁となります。