教育関係者以外にはあまり知られていませんが、明治図書をはじめとする教育図書出版社が発行するワークブックは「学校専売品」という厳格な流通区分に属しています。これらは一般の書店流通(取次経由)には流されず、地域ごとの教科書供給所・教材特約店を通じて学校単位へ一括納入される仕組みとなっています。
この流通体系が存在する学校専売品の購入理由は極めて明快です。すべての生徒が同一条件で定期テスト対策を行い、自学自習や宿題の評価基準を均一化するためです。また、解答冊子を教師側が一括管理(いわゆる答え回収)できるように別冊構造となっており、一般市場に自由に出回ると宿題の意味が形骸化してしまうという教育的要請に基づいています。
では、個人が復習用や先取り学習用として入手する一般購入の裏ワザは本当に存在するのでしょうか。実態として、各都道府県に設置されている「教科書取扱店」の窓口で個人注文を受け付けてくれる場合があります。しかし、ここでも「学校の授業に支障が出ないよう、解答冊子は付属させない」「学校名と学年の確認が必要」「一般客への販売は出版社側の規約により不可」と断られる事例が少なくありません。