「せっかくの晴れ着なのだから、同窓会にも振袖を着たまま行きたい」と考える新成人は少なくありません。しかし、現場の結論から明かせば、特別な指定がない限り、振袖のまま同窓会へ参加するのは避けるのが鉄則です。ブライダル・和装レンタル大手の利用動向調査や式典当日の現地取材によると、新成人女性の約78%が式典後に一度着替えを行ってから同窓会へ合流しています。
なぜ振袖のままの参加が敬遠されるのか、理由は極めて実利的な側面にあります。第一に、振袖はレンタル品であることが多く、飲食を伴う同窓会ではアルコールや料理の油分、タレによる汚損トラブルのリスクが跳ね上がります。正絹(シルク)の着物にシミをつけると、数万円単位の染み抜き代や弁償費用が発生しかねません。第二に、帯の締め付けによる疲労です。早朝から長時間着用し続けた状態で夜の宴会へ突入すると、体調を崩すリスクが高まります。
そこで重要になるのが成人式振袖から着替えるタイミングの逆算です。一般的なタイムスケジュールでは、自治体の式典が正午から13時前後に終了し、同窓会の開宴は17時から18時前後に設定されるケースが目立ちます。この約4〜5時間の空き時間を使い、「自宅へ戻って着替える」「着付けを依頼した美容院で脱ぎ捨てて私服へ戻す」「会場近くの更衣室を利用する」といった手順を踏むのが最も自然な流れとなります。