全国区の強豪校と聞くと、「全国各地から有望な中学生を特待生としてスカウトし、全寮制で隔離して練習漬けにしているのではないか」というイメージを持たれがちです。しかし、桐蔭学園ラグビー部出身中学の実態を精査すると、地方の越境強豪校とは全く異なる様相が見えてきます。
実際の登録メンバーの内訳を見ると、選手の大半は桐蔭学園中学校ラグビー部からの内部進学組、または神奈川県、東京都、千葉県、埼玉県といった首都圏近郊のラグビースクール出身者で構成されています。横浜ラグビースクール、世田谷ラグビースクール、田園ラグビースクールなど、国内でも有数の競技レベルを誇るクラブで基礎を培った選手たちが、桐蔭学園の門を叩いているのです。全国から選手を買い集める手法ではなく、通学圏内の有望な原石を高い指導力によって磨き上げるのが同校の基本姿勢です。
また、桐蔭学園ラグビー部寮生活についてもネット上では様々な憶測が飛び交いますが、原則として部員の約8割は自宅からの通学です。一部、遠方出身の選手や通学が困難な生徒のために学校敷地近隣の寮(青雲寮など)が整備されていますが、門限の遵守や自室での学習時間の確保が厳格に義務付けられています。SNSや保護者ネットワークの口コミでも「理不尽な上下関係や雑用は皆無で、先輩後輩が対等に意見を言い合えるオープンな環境」「学業をおろそかにすると練習参加を止められるため、生活態度は極めて規律正しい」と評されており、前時代的な体育会系の閉鎖性とは一線を画しています。