京都両洋高校を語る上で欠かせないのが、全国にその名を轟かせる強化クラブの存在です。特に女子硬式野球部と、独自のバンド名「HERZ(ヘルツ)」を冠する吹奏楽部は、同校のブランドイメージを劇的に引き上げた原動力といえます。
2012年に創部された女子硬式野球部は、全国高等学校女子硬式野球選手権大会をはじめとする全国タイトル争いの常連校です。専用グラウンドや充実した室内練習場を完備し、プロ野球球団傘下の女子チームや日本代表へ数々のトッププレイヤーを送り出してきました。グラウンドで白球を追う部員たちのストイックな練習姿勢は、地域住民や高校野球ファンからも高く評価されています。
一方、ドイツ語で「心」を意味する「HERZ」の名で親しまれる吹奏楽部は、座奏における豊かな音楽表現力のみならず、躍動感あふれるマーチングパフォーマンスで京都府内外から絶大な支持を集めています。定期演奏会のチケットは即完売し、京都駅ビルや地域イベントでの演奏では観客が幾重にも取り囲む光景が日常です。
「強豪クラブに入ると勉強についていけなくなるのではないか」という疑問に対し、吹奏楽部の保護者面談取材では次のような証言が得られました。「朝練や週末の遠征は確かに過密ですが、学校側が部活動生向けの補講や自習スペースを完備しており、担任と部活顧問の連絡が密に取れています。文武両道を掲げる掛け声だけで終わらせず、タイムマネジメントを組織的に指導してくれる点は心強いです」。