過剰な不安を煽るオカルト的な説を排除してもなお、白砂糖が体に悪い理由として現代医学が警鐘を鳴らすメカニズムは明白です。純度の高いショ糖は、胃腸内で極めて速やかにブドウ糖と果糖に分解され、血中へと一気に流れ込みます。
第一に警戒すべきは、白砂糖と血糖値スパイクの関係です。精製された砂糖を空腹時に急激に摂取すると、血中グルコース濃度が急上昇します。これに反応した膵臓は血糖値を下げようと大量のインスリンを分泌し、今度は急激な低血糖状態(低血糖スパイク)へと急降下します。この乱高下によって自律神経が乱れ、強い眠気や集中力低下、イライラ感、さらには猛烈な空腹感が生じる悪循環に陥るのです。
第二の深刻なリスクが、白砂糖による糖化と老化リスクです。血中に余剰となった糖は、体内のタンパク質と結びつき、熱によって劣化して「AGEs(終末糖化産物)」を生成します。AGEsは肌のコラーゲン繊維を硬化させてシワやたるみを引き起こすだけでなく、血管壁を傷つけて動脈硬化を進行させ、骨粗しょう症や認知症の発症リスクを高める決定的な因子となります。
第三に、白砂糖が腸内環境に与える影響も見過ごせません。過剰な精製糖は小腸で吸収しきれず大腸に届き、悪玉菌やカンジダ菌などの真菌類にとって格好のエサとなります。腸内細菌叢のバランスが崩壊することで、慢性的な便秘や下痢のみならず、腸粘膜のバリア機能が低下し、全身性の慢性炎症やアレルギー症状の悪化を招くことが報告されています。