インターネット上で「無印良品の家 ボロボロ」というネガティブワードが拡散している最大の要因は、施主が思い描いていた「無印良品のカタログ的な真新しさ」と、自然素材がたどる経年変化のギャップにあります。住宅情報メディア「幸せおうち体験談」が公開した口コミ140件の調査分析でも、外装の手入れや経年変化に関する受け止め方の違いが、評価の二極化を生み出している実情が浮き彫りになっています。
特に「木の家」の象徴ともいえる外部の木製ルーバーやウッドデッキ、無垢の杉板外壁は、紫外線や風雨に晒されることで新築時の淡い木肌色から、数年かけて落ち着いた「シルバーグレー(銀灰色)」へと劇的に変色していきます。木材保護の観点からは健全なエイジング(経年変化)であっても、工業製品のように「新築時の状態がずっと続く」と思い込んでいた層からは、「木が色褪せて廃屋のようにボロボロになった」と受け止められてしまう側面があります。
また、Instagram等のSNSでフォロワー30万人を超える暮らしのメディア「THE ROOM TOUR」(@the_room_tour)などの検証発信でも指摘されている通り、無印良品の家は「飾らない素の素材」を多用しています。傷がつきやすい無垢パイン材の床や、汚れが吸着しやすい塗り壁など、生活の痕跡がダイレクトに刻まれる仕様であることも、一部の見学者や住人に「傷だらけで傷みが早い」という印象を抱かせる一因となっています。