英仏海峡トンネルは車で渡れる?運行の仕組みと2026年最新事情

英仏海峡トンネルは車で渡れる?運行の仕組みと2026年最新事情

英仏海峡トンネルは車で渡れる?運行の仕組みと2026年最新事情の疑問点について、最新情報を基に徹底解説します。

イギリスが島国としての孤高を保つ障壁となってきたドーバー海峡に海底トンネルを掘る構想は、19世紀初頭のナポレオン・ボナパルトの時代から存在していました。1802年、フランスの鉱山技師アルベール・マチュー=ファヴィエが馬車用トンネルを提唱したものの、防衛上の懸念と当時の技術的限界から立ち消えとなり、その後も幾度となく計画されては頓挫を繰り返してきました。

歴史が決定的に動いたのは1986年です。英国のマーガレット・サッチャー首相とフランスのフランソワ・ミッテラン大統領によるカンタベリー条約の締結を受け、公的資金に頼らない民間資本主導のプロジェクトとして建設が正式決定しました。

1988年に本格着工された工事は、土木工学史上類を見ない過酷な挑戦でした。海底トンネルの全長は50.45km、そのうち海底区間は37.9kmに達し、海底部分の長さとしては今なお世界最長を誇ります。海底下約40m〜75m(海面からは最大約115m)の深度を正確に掘り進めるため、両国から計11基の巨大トンネルボーリングマシン(TBM)が投入されました。

最大の勝因は、海底下にある不透水性の地層「チョーク・マール(白亜泥灰岩層)」を的確にトレースした点にあります。水を通しにくく掘削に適したこの地層をレーザー測量と音波探査で追尾し続け、1990年12月1日、イギリスのグラハム・ファグ氏とフランスのフィリップ・コゼット氏の両作業員が貫通点検孔を通じて歴史的な握手を交わしました。狂いはわずか数十センチメートルでした。そして1994年5月6日、エリザベス女王とミッテラン大統領の手によって、構想から約2世紀越しの正式開通を迎えたのです。

佐藤 大輔
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佐藤 大輔

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