気になる『吾輩は猫である』初版本の金銭的価値ですが、古書市場やオークションにおいて極めて高いステータスを保ち続けています。結論から言えば、上・中・下巻がすべて揃った美本のセットであれば、100万円から300万円前後の相場で取引されるケースが珍しくありません。
単巻ごとの取引や、状態による買取相場の目安は以下の通りです。
・上中下巻 揃い(函・元表紙完備・極美本):150万円〜300万円以上
・上中下巻 揃い(経年劣化・ヤケ・シミあり):50万円〜100万円前後
・上巻のみ(単巻・並本):15万円〜35万円前後
・中巻または下巻のみ(単巻):10万円〜25万円前後
特に上巻は初版部数が限られていたことや、初読のインパクトから乱読されて破損しやすい傾向にあり、良好な状態を保っている個体は滅多に市場に出回りません。また、明治後期の書籍は酸性紙の劣化や虫食い、背割れが発生しやすいため、「表紙の色鮮やかさが残っているか」「題簽(だいせん)や見返しが欠損していないか」が査定額を大きく左右します。