映画史に燦然と輝く同作において、ハクという難役を見事に演じきった当時の記憶は今も色あせない。幼少期から子役として舞台やドラマで研鑽を積んでいた入野だが、この作品との出会いが彼の人生を大きく変えた。凛とした立ち振る舞いの中に儚さと力強さを同居させた声の表現力は、監督をはじめとするクリエイター陣を絶賛させたという。
当時、現場で繰り広げられた壮絶なアフレコ作業の裏側も、今や伝説として語り継がれている。妥協を一切許さない制作陣の熱量に応え続けた13歳の少年は、作品の爆発的大ヒットとともに一躍トップクリエイターたちの注目の的となった。あの夏に刻まれた声の記憶こそが、現在の卓越した演技力の確固たる礎となっている。