工業製品としての洗面ボウルが進化を遂げる一方で、日本の伝統工芸と現代プロダクトデザインの融合も熱い視線を集めている。とりわけ注目されているのが、有田焼や信楽焼、備前焼などの窯元が手がけるコンパクトな手洗いボウルだ。
職人の手仕事によって生まれる微妙な窯変(ようへん)の色彩や、土の温もりを感じさせる質感は、無機質になりがちなモダン建築に対する絶妙なアクセントとなる。近年では海外の高級ホテルのスイートルームやレストランからのオーダーも相次いでおり、日本の伝統産業の新たな可能性を切り開く試みとしても高く評価されている。