服部栄養専門学校を語るうえで外せないのが、長年にわたり校長を務めた服部幸應氏の存在です。テレビ番組『料理の鉄人』の解説や数々のメディア出演を通じて、「食は命を育む基本」とする食育の概念を日本全国に広めた功績は計り知れません。2026年秋に同氏が逝去された際、国内外の著名シェフや政財界から追悼の言葉が寄せられたことは、同校が築き上げた信頼の厚さを物語っています。
現在、服部学園は服部吉彦理事長・校長を中心とする体制へとバトンを繋いでいます。服部幸應氏の遺志である「安心・安全な食の追求」「文化としての料理教育」を根幹に据えつつ、急速に進むフードテックや持続可能な食産業(SDGs)、インバウンド需要に対応した国際感覚の養成など、時代に即した教育DXを取り入れたカリキュラム改編を精力的に推進しています。
「服部先生の看板がなくなったことで学校の価値は変わるのか」と懸念する声もありましたが、現場の教育水準と講師陣の質はまったく揺らいでいません。むしろ、長年培われた教育メソッドが組織として完全に体系化されており、業界内での服部ブランドの価値は2026年現在も盤石な状態を維持しています。