スマホの画面をスクロールすれば、真偽不明の「宗教信者リスト」がいくらでも出てくる。視聴者は、完璧に見える芸能人の「裏の顔」を知りたがる。その心理の底にあるのは、単なる覗き見根性だけではない。自分が応援しているタレントが、社会的に影響力を持つ団体とつながっているのかどうかという、ある種の防衛本能に近い感情だ。
特にネット掲示板やまとめサイトは、些細な共通点から強引に結びつきを捏造する。例えば、ある芸能人がチャリティー活動に参加したことや、葬儀での参拝マナー、あるいは親族の葬儀がどの宗派で行われたかといった断片的な情報が、瞬く間に「信者確定」の証拠として祭り上げられていく。この歪んだ情報空間が、噂を再生産し続ける永久機関となっているのだ。