ネット検索で「マルファン症候群 芸能人」と打ち込むと、真っ先にヒットするのがシンガーソングライターの米津玄師氏の名前です。188cmという抜群の高身長、細身の体躯、そして繊細で長い指先がミュージックビデオやメディア露出で際立つことから、「マルファン症候群の特徴に合致している」として噂が拡散しました。
しかし、報道関係者および各種オフィシャルインタビューの調査によると、米津氏本人がマルファン症候群であると公表した事実は一切存在しません。同氏は過去の音楽誌『ROCKIN'ON JAPAN』などの手記的インタビューにおいて、自閉スペクトラム症(ASD)の診断を受けた過去や、子どもの頃に感じていた自身の身体への違和感について率直に語った経験があります。ネットコミュニティ上で、それらの告白と彼の独特な高身長・長肢スタイルが恣意的に結びつけられ、「マルファン症候群に違いない」という誤った言説として定着してしまったのが噂の真相です。
同様に、アンガールズの田中卓志氏や山根良顕氏、モデル出身の長身俳優などに対しても外見の類似性から同様の疑惑が囁かれるケースが散見されますが、いずれも医学的根拠に基づかない単なるネット上のアームチェア・ダイアグノーシス(素人による外見診断)に過ぎません。外見が「マルファノイド体形(細身・長身・長肢)」であっても、心血管系や眼球に病変がない健康な個人は数多く存在します。