なぜ水を使わない加熱法がこれほどまでに味を高めるのか。農林水産省が推奨する野菜の栄養保持データや、JA全農の広報が発信する調理検証でも、加熱時の「水分の逃げにくさ」が美味しさの指標として挙げられている。とうもろこしの皮は、数重に重なることで絶妙な保湿・保温壁を形成する。
電子レンジのマイクロ波が内部の水分を微振動させると、皮の内側はまるで高温の蒸し器のような状態に変化する。水分補給のための水にさらさないため、ビタミンCやカリウムといった水溶性栄養素の流出も最小限に抑えられる。理にかなった科学的調理アプローチなのだ。