猫がお尻歩きする理由は?肛門腺破裂を防ぐ正しい絞り方と病院費用

猫がお尻歩きする理由は?肛門腺破裂を防ぐ正しい絞り方と病院費用

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「たかがお尻の違和感」と放置していると、事態は急速に悪化します。嚢内に滞留した分泌物に大腸菌やブドウ球菌などの細菌が繁殖すると、「肛門嚢炎」を引き起こし、やがて嚢内の内圧と炎症によって組織が融解します。

最も恐ろしいのが猫の肛門腺破裂の症状です。皮膚が内側から自壊して穴が開き、溜まっていた膿と混ざり合った分泌液、そして血液が一気に噴出します。破裂直前の猫は極度の激痛から以下のような異常行動を見せます。

  • お尻周りを触られることを極端に嫌がり、威嚇して噛みつこうとする
  • しっぽを常に足の間に巻き込み、歩き方が不自然になる
  • 食欲が急減し、物陰に隠れてじっと動かなくなる
  • 猫の肛門腺からの出血や血便のように見える鮮血が床やベッドに付着する

臨床現場の報告によると、破裂した部位はまるで皮膚に銃創のような穴が開いた状態となり、放置すれば壊死組織が広がり敗血症のリスクすら生じます。

破裂や重度の炎症が確認された場合、猫の肛門嚢炎の治療は迅速な獣医療介入が不可欠です。軽度であれば抗生剤や消炎鎮痛剤の投与、嚢内の洗浄で寛解しますが、破裂して組織が欠損している場合は、患部の徹底的な排膿・洗浄(ドレナージ処置)を行い、エリザベスカラーを装着して二次感染を防ぎながら肉芽組織の再生を待ちます。完治までには通常2〜3週間の通院治療を要します。

佐藤 大輔
著者

佐藤 大輔

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