ソープフラワーを受け取った人の約7割が一度は抱く疑問が、「石鹸素材なら、手を洗うときにちぎって使っていいのか」という点です。 結論から言えば、市販されているソープフラワーの大半は手洗いや洗顔には使えません。 この事実に驚く読者も少なくないはずです。なぜ石鹸素材で作られているにもかかわらず、手洗いに使えないのでしょうか。その理由は、日本の医薬品医療機器等法(薬機法)の法規制と製造設計の根本的な違いにあります。
流通品の約8割は「雑貨(インテリア観賞用)」扱い
ギフトショップや量販店で販売されている一般的なソープフラワーは、法律上の区分が「雑貨」です。薬機法に基づき人体への安全性を検証するテストや、同法に基づく「化粧品製造販売業」の認可工場での生産を経ていません。 発色を鮮やかに保つための工業用染料や、花びらの強度を持たせる成型糊(バインダー)が多量に含まれている場合があり、これで手や身体を洗うと、肌荒れ、アレルギー性皮膚炎、極度の乾燥を引き起こすリスクがあります。また、石鹸と同等の洗浄成分や殺菌効力は期待できません。
「入浴剤タイプ(バスフレグランス)」との見分け方
一方で、お湯に溶かして泡風呂や花の浮かぶリラックスバスを楽しめる「入浴剤タイプ(バスフレグランスソープ)」も確実に流通しています。両者を間違えないためのチェックポイントは極めてシンプルです。 製品パッケージの背面や底面に「浴用化粧料」「化粧品製造販売届出済み原料」といった法定表示ラベルが貼られており、成分表に「ラウリル硫酸Na」「グリセリン」「着色料(赤102など法定色素番号)」が明記されているかを確認してください。成分表示のない製品、あるいは注意書きに「本品は食べ物・石鹸ではありません(観賞用)」と記載されているものは、絶対に肌へ使用せず、インテリアとして楽しむのが鉄則です。