新生児の泣き声の種類と唸る理由!病気サインと聞き分け方をプロが解説

新生児の泣き声の種類と唸る理由!病気サインと聞き分け方をプロが解説

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普段育児をしている親が本能的に「この泣き方は何かがおかしい」と感じる違和感は、臨床現場でも極めて高い診断価値を持ちます。その筆頭が新生児の甲高い泣き声の真相です。小児神経学において「脳性叫声(Cerebral cry)」と呼ばれるこの音は、耳を塞ぎたくなるような金属的で甲高いキーンという悲鳴に近い音が特徴です。通常のぐずり泣きが400Hz前後の倍音構造を持つのに対し、この病的な叫声は800〜1000Hzを優に超える高音を張り上げ、抑揚がなく単調に続きます。

背景として懸念されるのは、重篤な感染症に伴う髄膜炎や脳炎、閉鎖孔の早期閉鎖などによる頭蓋内圧の亢進、分娩外傷による硬膜下血腫、あるいは重度な代謝異常や敗血症です。脳の神経細胞が強い圧迫や炎症に晒されることで、声帯の異常痙攣や呼吸中枢の失調が生じ、このような特異なピッチが引き起こされます。「あやしても一向に泣き止まない」「瞳の焦点が合わない」「大泉門(おでこの上の柔らかい骨の隙間)がパンパンに膨らんでいる」といった所見が併発している場合、一刻の猶予も許されません。

また、新生児の喉がゼロゼロ鳴る原因と詳細まとめとして見逃してはならないのが、上気道の閉塞症状です。主な要因には、空気の通り道にある喉頭蓋(フタの役割をする軟骨)が柔らかすぎるために息を吸うたびに気道へ引き込まれてしまう「喉頭軟弱症」があります。大半は成長とともに組織が硬化して治癒しますが、呼吸時に喉元(鎖骨の間)や肋骨の下がペコペコと深く窪む「陥没呼吸」が見られる場合、重度の酸素不足に陥っている危険性があります。新生児の病気サインと小児科受診目安として、以下の状態が1つでも認められる場合は、小児救急電話相談(#8000)を待たずに救急外来を受診してください。

  • 普段と明らかに異なり、甲高い声で叫び続ける、または逆に泣く力すらなく弱々しく呻いている(Gasping)
  • 母乳やミルクを全く飲まず、半日以上おしっこが出ていない(脱水兆候)
  • 唇や爪の色が紫色・土色に変色している(チアノーゼ)、または顔色が蒼白
  • 呼吸のたびに胸やお腹が激しくペコペコと窪む、もしくは1分間に60回以上の浅く速い呼吸が持続する
  • 生後3ヶ月未満での38.0℃以上の発熱、もしくは36.0℃未満の低体温
中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。