日本書紀と古事記の違いを徹底解説!神話と正史の真相に迫る

日本書紀と古事記の違いを徹底解説!神話と正史の真相に迫る

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歴史の入門者が最も混乱しやすいポイントが「成立年代」の前後関係です。結論から言えば、完成時期が先なのは「古事記」です。

編纂の起点となったのは、第40代・天武天皇(在位673〜686年)による詔(みことのり)でした。壬申の乱(672年)を制して即位した天武天皇は、豪族ごとに異なっていた伝承を整理し、皇権の正当性を確立するために歴史書の編纂を命じました。

古事記は、驚異的な記憶力を持っていたとされる稗田阿礼(ひえだのあれ)が『帝紀(歴代天皇の系譜)』や『旧辞(神話や説話)』を読み習い、元明天皇の命によって太安万侶(おおのやすまろ)がわずか4カ月余りで文章化し、和銅5年(712年)に献上されました。

一方の日本書紀は、同じく天武期に着手されたものの、膨大な朝廷の記録や各氏族の記録、さらには外国の史料との照合を重ねたため完成までに約40年の歳月を要しました。最終的に元正天皇の治世である養老4年(720年)に舎人親王らによって完成・奏上されています。日本書紀は後に国家が編纂した6つの正史「六国史(りっこくし)」の第一弾として位置づけられることになります。

小林 直樹
著者

小林 直樹

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