九星気学の自動計算において、もっとも頻繁にエラーや誤認が生じるのが「節入り(せついり)」の境界線問題です。西洋占星術が1月1日や黄道十二宮の特定日付を境にするのに対し、東洋の干支暦に基づく九星気学では、新年の始まりを1月1日ではなく「立春(通常2月4日頃)」と定めています。
1月1日から2月3日(年の節入り前)までに生まれた人物は、前年の本命星として判定しなければなりません。たとえば、1990年1月生まれの場合、暦の上では1989年の本命星である「二黒土星」が正式な星となります。この暦法上の原則を知らずに早見表の西暦年だけで判断すると、全く異なる星の性質を自身の運命と誤認することになります。
月の区切りに関しても、カレンダーの1日ではなく「二十四節気の節入り日時」が基準です。節入りは分単位で天文学的に決定されるため、節入り日当日に生まれた人の場合、誕生時刻が節入り時刻の前か後かによって月命星が完全に分かれます。精度の高い自動計算ツールは出生時刻の入力に対応していますが、時刻不明のまま簡易計算を行うと、月命星およびそこから導かれる傾斜宮が丸ごとズレてしまう危険性を孕んでいます。