島内唯一の教育機関である青ヶ島村立青ヶ島小中学校は、小中併設の施設として地域の教育を一手に見守ってきた。だが、複式学級や極少人数のクラス編成という環境は、時に人間関係の風通しを著しく悪くさせる。クラスメートが数人しかいない状況では、一度関係がこじれると席替えやクラス替えによる環境調整が事実上不可能だからだ。
教員配置の問題も深刻である。数年単位で赴任しては去っていく教員たちにとって、地域に深く根を張る住民同士の歴史や人間関係を完全に把握することは容易ではない。現場の教諭が違和感を覚えても、島内の世帯関係に配慮するあまり、積極的な介入を躊躇してしまうケースも浮き彫りになっている。