大手メーカーの花王株式会社が手がけるフラッグシップブランドアタックZEROのCMシリーズは、単なる商品告知の枠を踏み外した長編ドラマのような疾走感を誇る。研究員に扮した男性陣が洗たく愛を熱弁するテンポの良い対話劇は、放送されるたびに大きな反響を呼んできた。
中心となる松坂桃李が見せる落ち着いたツッコミと、菅田将暉をはじめとする共演陣の個性が衝突するシーンは、アドリブを交えたライブ感に満ち溢れている。実力派たちが集結することで生まれる「洗たくへの異常なまでの熱量」は、視聴者に笑いを提供すると同時に、製品の機能性を強く印象づける高度なマーケティング手法だ。日常のテレビCMでありながら、映画の一場を観ているかのような錯覚さえ覚えるクオリティである。