「気配が消えた部屋で何が起きているのか。その真相は大きく分けて2つあります」と語るのは、長年現場で戦い続ける害虫駆除専門家だ。
第一に考えられるのは、設置型ベイト剤(毒餌)や待ち伏せ型スプレーによる「連鎖駆除」の成功である。毒餌を食べた個体が巣に戻り、そのフンや死骸を他の個体が食べることで、巣ごと全滅に追い込まれる仕組みだ。住人が気づかないうちに、物陰で静かに、そして確実に劇的な駆除効果が発揮されているケースである。
しかし、手放しで喜べない第二の可能性も存在する。それは、室内の温湿度変化や餌不足によって、単に「より快適な別の部屋(隣室や壁裏)へ一時的に移動しただけ」というパターンだ。目撃しなくなったからといって全滅したとは限らない。沈黙の裏に隠された真実を見極めることが、対策の第一歩となる。