東海テレビが制作した珠玉の犯罪ドキュメンタリー映画『ヤクザと憲法』は、暴力団構成員やその家族が直面する人権の制限と、組織の日常をリアルに描き出し、大きな社会的反響を呼んだ。暴排条例の徹底により、暴力団員は人権すら保障されない「社会的不適格者」として追いやられている。
この作品が浮き彫りにしたジレンマは、まさに会津小鉄会の末路と重なり合う。組員である限り、子どもを保育園に通わせることすら難しく、家を借りることもできない。そうした極限状態の中で、老舗組織の看板を守り続けることにどのような意味があるのかという根本的な問いが、内部からも噴出していた。組織の崩壊は、法規制の勝利であると同時に、排除された人々がどこへ行くのかという新たな社会問題を突きつけている。