沙也加が実力で己の存在を証明した場所、それが舞台の世界だ。2003年、彼女は厳しい実技オーディションを勝ち抜き、金字塔的ミュージカル『レ・ミゼラブル』のコゼット役に抜擢された。「大物スターの娘」というレッテルを完全に外し、純粋な実力だけで評価された瞬間だった。
透き通るような美しい歌声、精密な音感、そして役柄に対する深い解釈力。過酷な稽古を重ね、舞台上で圧巻のパフォーマンスを披露する彼女に、演劇界の重鎮たちも惜しみない賛辞を送った。ミュージカル女優として確固たる実績を築き上げた彼女は、もはや「二世」の陰に隠れる存在ではなく、舞台の真ん中で輝く一人の表現者となっていた。