中国国内における景気減速感が報じられるなか、なぜ韓国への渡航需要がこれほどまでに旺盛なのか。その背景には複数の要因が重なり合っています。
第1に、韓国への中国人団体旅行解禁以降、日中韓を結ぶ航空路線やフェリー航路が大幅に拡充され、渡航コストと移動時間が大幅に圧縮された点が挙げられます。北京や上海からわずか2時間前後でアクセスできる手軽さは、近場志向を強める中国の若年層にとって極めて魅力的な選択肢となりました。
第2に、中国のSNS(小紅書=REDやDouyinなど)で巻き起こっている「K-カルチャーの再発見」です。ドラマやK-POPにとどまらず、韓国のコスメブランド、デザイナーズファッション、カフェ巡り、さらにはパーソナルカラー診断や美容医療クリニックの体験談がアルゴリズムを通じて拡散され、「いまソウルに行くこと」そのものがトレンドの象徴となっています。