ネット上の進学情報やSNSでは、「UCバークレーは高校から直接受験すると受からないが、カリフォルニア州のコミュニティカレッジ(2年制大学)を経由すれば誰でも簡単に合格できる」という言説が散見されます。しかし、この主張は半分が真実であり、もう半分は極めて危険な誤解を含んでいます。
確かに、カリフォルニア州の高等教育マスタープランにより、UCシステムは州内のコミュニティカレッジからの編入生を優先的に受け入れる法的な枠組みを持っています。実際にUCバークレーの学部生の約3分の1は編入生で構成されています。しかし、「簡単に入れる」という認識は現場の実態とかけ離れています。
同校の人気専攻であるコンピューターサイエンス、データサイエンス、あるいはハース・ビジネススクールへの編入枠は、州内のトップ層カレッジ生同士がGPA 3.9〜4.0(ほぼ全科目A評価)を引っ提げて競い合う修羅場です。1つの「B」評価がついただけで不合格になるケースも珍しくありません。さらに、州立大学としての財源確保や地元還元が優先されるため、留学生に対する編入枠のハードルは年々引き上げられています。下調べを怠ったまま「裏技」のように信じ込んで渡米し、希望の専攻に編入できず挫折する留学生が後を絶たないのが現場のシビアな現実です。