『アロハ・エ・コモ・マイ』を語る上で欠かせないのが、歌唱を担当したナッシュビル出身のダンスボーカルグループ「Jump5(ジャンプ・ファイブ)」の存在だ。1999年に結成された彼らは、クリスチャン・コンテンポラリー・ミュージック(CCM)をバックボーンに持ちながら、クリーンで健康的なエネルギーを武器にディズニーの主要プロジェクトに抜擢された。
当時、米ディズニー傘下の「Radio Disney」において彼らは絶対的なアイコンだった。同局のヘビーローテーションを独占し、ディズニー・コンピレーションアルバムの最高峰である『Disneymania』シリーズの常連として君臨。『Beauty and the Beast(美女と野獣)』のダンサブルなカヴァーや、映画『ブラザー・ベア』のインスパイア楽曲『Welcome』など、数多のディズニー公式アンセムを手掛けている。
グループは2007年末に惜しまれつつ解散を迎えたが、その後のメンバーたちの足跡は多岐にわたる。リードボーカルを務めたブリタニー・ハーゲスト(Brittany Hargest)はソロアルバムの発表を経て、現在はテネシー州でダンス&アクロバット教室を主宰し後進の育成に尽力。兄のブランドン・ハーゲスト(Brandon Hargest)は音楽テクノロジーおよびクリエイティブ業界で活躍している。クリス・フェドゥン(Chris Fedun)は振付師・俳優として表現の世界に身を置き続け、レスリー・ムーア(Lesley Moore)やリビー・ホッジス(Libby Hodges)らもそれぞれの家庭や地域コミュニティに根ざした活動を歩んでいる。解散後もSNSを通じて折に触れて温かい交流を見せる彼らの姿は、まさに作中で歌い上げた「オハナ」の関係性を地で行くものとしてファンの胸を熱くさせている。