歴史的に見れば、再帰動詞の柔軟な用法は近代に始まったものではない。文豪ミゲル・デ・セルバンテスが『ドン・キホーテ』を著した17世紀の古典文学においても、主語の主観的な関与を強調する代名詞の働きは鮮やかに描かれていた。
スペイン語の規範を司る王立スペインアカデミー(RAE)の文法指針によれば、再帰表現は時代とともに変化しつつも、ラテン語に由来する感情的利益(関与の代名詞)の伝統を色濃く残しているという。歴史的な背景を知ることで、単なる丸暗記ではなく言語構造の美しさとして文法を捉え直すことができるはずだ。