彼女が一連のプロセスを公表したことは、日本の美容整形外科業界にとってもエポックメイキングな出来事であった。従来、日陰でひそかに語られる傾向の強かった整形手術に対し、正当な医療情報やカウンセリングの重要性、患者のメンタルケアの必要性に光を当てる契機となったからだ。
美容医療は他人の目を気にして受けるものではなく、自分自身の人生を前向きに生きるための選択肢の一つである――。こうした価値観の広がりは、クリニック側のインフォームド・コンセントの徹底や執刀医の技術力・安全性の開示を促進するなど、業界全体の質的向上にも寄与した。