今際の国のアリスRawは危険?最終回ネタバレと安全に全巻読む方法

今際の国のアリスRawは危険?最終回ネタバレと安全に全巻読む方法

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読者の間で最も議論を呼んだのが、最終盤に一瞬だけ姿を現した「ジョーカー」の存在です。黒いモヤのような姿でアリスの前に現れたこの存在は、神や悪魔といった超越者ではありませんでした。

ジョーカーの役割:三途の川の「渡し守」

アリスから「お前は神なのか、それとも悪魔なのか」と問われたジョーカーは、明確な答えを返さず、ただ静かに佇みます。作者の麻生羽呂が描いたジョーカーの神髄は、生と死の境界線に存在する「案内人(渡し守)」です。日本神話やギリシャ神話における三途の川の船頭のように、死者を冥府へ送り、生への執着を持つ者を現世へと送り返す中間管理的な自然律そのものでした。

続編『今際の国のアリス RETRY』で明かされたその後

週刊少年サンデーにて短期集中連載された公式続編『今際の国のアリス RETRY』(全2巻)では、成人してスクールカウンセラーとなったアリスのその後が描かれます。ウサギと結婚し、第一子の出産を間近に控えたアリスは、街頭で巨大看板の落下事故に巻き込まれ、再び心肺停止状態となって「今際の国」へ送られます。

再訪した今際の国で待ち受けていたのは、「はぁとのきゅう(地球葬)」。不可視の侵食から逃れるため、互いを疑い殺し合う過酷な心理げぇむの中、アリスは「生まれてくる我が子と妻に会う」という強烈な生の意志を燃やし、極限の心理誘導で生還を果たします。死の恐怖を乗り越え、「生きる意味は自分で決める」という本作の根底にあるテーマが改めて証明された名編です。

松本 悠斗
著者

松本 悠斗

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。