百万遍を語る上で、京都大学の存在を外すことはできない。今出川通と東大路通が交差する四つ角から目と鼻の先にあるキャンパスからは、日々多様な思想と自由な熱気が街へとあふれ出している。古本屋の棚を真剣な目つきで探す学生や、路上で社会論争を繰り広げる若者の姿は、この街の象徴的な日常風景だ。
そして、その旺盛な知性を支えているのが、百万遍エリアにひしめく独特のグルメカルチャーだ。特に「カレー激戦区」としての顔は有名で、長年学生の胃袋を満たしてきた老舗洋食店から、スパイスの調合にこだわった新進気鋭の専門店までがしのぎを削る。安くてボリューム満点、かつ個性が尖ったメニューの数々は、学生たちのエネルギー源であり、街の生命力そのものと言える。