なぜここまで多くの店舗情報が錯綜したのか、その理由を深掘りすると主に3つの要因が見えてきます。
第1の理由は、都市部のビル老朽化に伴う物理的な移転問題です。創業から長い年月が経過した梅田・堂山エリアの雑居ビルは耐震性や設備更新の限界を迎えており、立ち退きや移転を余儀なくされるケースが相次ぎました。これにより「揚子江ラーメン 堂山店」などの移転や統合が進み、旧店舗跡地を見た人が閉店と勘違いする事態が発生しました。
第2の理由は、コロナ禍による夜間飲食需要の激変です。揚子江ラーメンは「飲んだ後のシメ」として深夜に爆発的な需要を誇っていましたが、感染症拡大期における深夜営業の自粛や時短要請により、営業形態の抜本的な見直しを迫られました。一時的な休業期間が長引いた店舗もあり、これが「再開せずそのまま閉店するのではないか」という不安を呼びました。
第3の理由は、飲食業界全体を覆う後継者問題と人手不足です。創業者世代から次世代への事業承継や職人の確保という課題に直面し、無理に多店舗展開を維持するのではなく、確かな味を守るために拠点を集約・厳選する経営判断が下されたことも影響しています。