クリスマスディナーの卓上でひときわ異彩を放つのが、スイーツ界の重鎮・鎧塚俊彦氏が手がけるセイボリー(塩気のある料理)とスイーツのハイブリッド提案だ。素材の持ち味を極限まで引き出すパティシエならではの繊細なアプローチが、前菜の世界に鮮烈な新風を吹き込んでいる。
ピスタチオやベリーをアクセントに効かせたリエット、スパイスが香る自家製サブレとフォアグラのムースなど、計算し尽くされた構成美。デザートへ向かうプロローグとしての完成度は凄まじい。甘党も辛党も等しく唸らせる大人のためのプレートは、ひと味違う聖夜を演出したい食通たちの熱い視線を集めている。