入手ルートと最新の取引相場から紐解いていこう。国内での流通量は依然として極めて少なく、専門のエキゾチックアニマルショップや特定のブリーダーを通じた受注輸入、あるいは稀な国内繁殖個体の販売に限られる。店頭に並ぶ機会自体が珍しく、タイミングを逃すと数か月以上待たされることも珍しくない。
気になる車一両分とは言わないまでも、バイク並みの費用感だ。個体の販売価格はおおむね60万円から120万円前後で推移している。幼体や人慣れした国内ブリード個体ほど高値がつく傾向にある。さらに、ケープハイラックスを家に迎えるための初期費用も馬鹿にならない。頑丈な大型ケージ、日光浴に代わる紫外線照射ライト、保温器具、高所を好む習性に合わせたキャットタワー状の立体器具を揃えると、初期投資だけで10万円から15万円程度が必要となる。
ランニングコストも計算に入れておくべきだ。主食となる草食動物用の高繊維ペレットや新鮮な野菜、牧草代として毎月1万5000円から2万円程度がかかる。それに加え、温熱管理のための電気代や、特殊動物を診察できる獣医師での定期健診代が上乗せされる。珍獣を飼うということは、価格以上の継続的な経済的覚覚悟を求められるのだ。