猫を迎えた直後にケージを使用する最大の理由は、新しい環境への安全な適応と不慮の事故防止にあります。縄張り意識が強い猫にとって、突然広すぎる部屋に放り出されることは大きな恐怖です。四方を囲まれたケージは「外敵が来ない自分だけの安全なテリトリー」となり、精神的な落ち着きを促す役割を果たします。
特に好奇心旺盛な子猫の場合、電源コードの噛みつきや床に落ちた小物の誤飲、高所からの着地失敗による骨折など、室内には無数の危険が存在します。飼い主の目が届かない時間帯の安全確保において、ケージの活用は極めて有効な手段です。
一方で、長期間にわたる過度な入れっぱなしには重大なデメリットが伴います。運動スペースが制限されることで筋肉の発達不全や肥満を招くだけでなく、退屈や拘束による強い欲求不満を引き起こします。過度なストレスは突発的な攻撃行動や排泄トラブル、免疫力の低下にも直結するため、「慣れたら段階的に出す」という前提を忘れてはなりません。