睡眠メカニズムの解明において世界的な功績を持つ睡眠医学の権威、筑波大学の柳沢正史教授は、現代人が陥りやすい睡眠の誤解について強い警告を発している。
柳沢氏らの研究によると、多くの人が「寝ているつもり」であっても、実際には脳が浅い覚醒状態を繰り返しているケースが目立つという。本人が自覚していない微小な覚醒(マイクロアローザル)が夜間に多発することで、睡眠時間は確保できているように見えても、脳と身体のリカバリーが十分に行われない。身体が本来求める睡眠の質を確保するには、単にベッドの中にいる時間を増やすのではなく、脳を深睡眠へスムーズに誘う環境構築が不可欠であると指摘されている。