コンビニの定番商品であるファミチキが段階的な値上げを余儀なくされた背景には、単なる企業の利益追求ではなく、避けて通れない3つの構造的要因が存在します。
第1の要因は、主原料である鶏肉および食用油の国際価格高騰です。ファミチキに使用される鶏肉は主にタイなどの厳選された指定農場で飼育されていますが、現地の飼料(トウモロコシや大豆粕)価格が世界的な天候不順や地政学リスクにより急騰しました。さらに、フライ調理に欠かせない揚げ油の価格も大幅に上昇しました。
第2の要因は、急激な為替変動(歴史的な円安)と輸送コストの増大です。海外加工拠点で製造された中間製品を日本国内へ海上輸送するためのコンテナ運賃や燃料サーチャージが上昇し、円安が輸入原価を直接押し上げました。
第3の要因は、国内における物流費・人件費および店舗の電気代上昇です。2026年問題に代表されるドライバー不足や、店舗でフライヤーを稼働させ続けるための電気代など、販売に至るすべてのプロセスでコストが積み重なった結果が現在の店頭価格に反映されています。