公園の魅力を倍増させているのが、環境に溶け込む洗練された建築デザインだ。近年改修や新設が進んだパークセンターなどの施設群は、地域産の木材をふんだんに使用し、室内からも屋外の緑や水面がシームレスに見渡せる設計になっている。
大開口のガラス窓から差し込む光、深い庇(ひさし)が作る穏やかな影。建物内部に一歩足を踏み入れれば、木の香りがほのかに鼻腔をくすぐる。図書スペースで借りた本をテラス席で読む人、併設されたカフェで淹れたてのコーヒーを味わう人。建築が主張しすぎず、主役である自然の背景として寄り添うことで、訪れる者が思い思いの時間を過ごせる圧倒的な「開放感」が生まれている。