では、実際にどの年齢ならどの劇場を選ぶべきなのか。単純に「シニア料金の有無」だけでなく、会員特典・夫婦割引・曜日割引を組み合わせた実質負担で比較する必要がある。編集部で各社の公開料金と特典を突き合わせた結果、以下のような損益分岐が見えてきた。
50歳〜54歳の場合:TOHOシネマズ一択に近い。他の3社はシニア割引の対象外で、一般料金2,000円を払うことになる。TOHOシネマズのシニア料金は1,300円(2026年時点のレギュラー価格)で、1回あたり700円の差。年間12本観る人なら8,400円の差になる。これが「50歳から使えるかどうか」の重みだ。
55歳〜59歳の場合:TOHOシネマズとイオンシネマが選択肢に入る。イオンシネマのシニア料金は劇場によって1,200円〜1,400円程度。イオンモールで買い物ついでに観る生活動線があるなら、交通費と時間の節約も含めてイオンシネマが合理的になる。夫婦で行くなら、イオンシネマの一部劇場で実施している「夫婦50割引」のような企画を狙う手もある。
60歳以上の場合:全チェーンがシニア割引対象になり、選択肢が一気に広がる。ここからは「どの作品を観たいか」「IMAXやドルビーシネマなどの特別上映かどうか」で劇場を選べばいい。ただし、特別上映ではシニア割引が適用されない、または割引額が小さくなるケースがあるため注意が必要だ。