餅屋巡りを成功させるためには、一般的な洋菓子店やカフェとは異なる営業サイクルを把握しておく必要があります。
第一の盲点は「営業時間の短さと完売スピード」です。餅屋の仕込みは午前3時〜4時台から始まり、早朝7時〜8時に開店する店舗が多く存在します。看板商品である豆大福やつきたて餅は、製造数量が限られているため、午前11時〜正午前後で完売閉店となるケースが日常茶飯事です。午後に訪れても「本日分終了」の看板が掲げられていることが多いため、午前中の早い時間帯を狙うのが鉄則です。
第二の盲点は「定休日の設定」です。仕入れや仕込みの都合上、月曜日や火曜日を定休とする店舗が多く、祝日の翌日に臨時休業を取る老舗も少なくありません。
そして最大の注意点が「賞味期限の厳守」です。酵素や軟化剤などの保存料を一切含まない本物の餅は、常温下で製造後6〜8時間を経過すると自然にデンプンの老化(硬化)が始まります。「翌日のおやつに」と考えて多めに買い込むと、固くて本来の食感を損なう結果となります。当日食べる分のみを購入するか、持ち帰り後すぐに小分けして冷凍保存する知識が欠かせません。