「ウルトラ兄弟」という名称から、一般には「同じ親から生まれた大家族」を連想しがちです。しかし、円谷プロダクションの公式見解において、ウルトラ兄弟の大多数には血の繋がりが一切ありません。彼らは血縁上の兄弟ではなく、地球防衛と全宇宙の平和維持に多大な貢献を果たした戦士たちに与えられる、宇宙警備隊最高峰の「名誉称号」であり、固い誓いで結ばれた「義兄弟」の組織なのです。
初期の作品群を振り返ると、『ウルトラマンA』第1話で「ウルトラ兄弟」という概念が明確に劇中へ導入されました。初代ウルトラマン、ゾフィー、ウルトラセブン、新マン(ウルトラマンジャック)、そしてウルトラマンAの5人が揃い踏みし、銀河の平和を守る鉄の団結を示した瞬間です。ここに後からウルトラの父、ウルトラの母の実子であるウルトラマンタロウが加わり、いわゆる「ウルトラ6兄弟」の黄金期が完成しました。
全宇宙に何百億と存在するウルトラ戦士の中で、この「兄弟」の列に加わることを許されたのは、過酷な試練を乗り越え、地球というかけがえのない星を守り抜いた極少数のエリート戦士のみです。つまり、彼らの関係性を現代の人間に置き換えるならば、「血を分けた家族」ではなく、生死を共にして互いを誰よりも深く認め合った「戦友たちによる擬似家族的ユニット」と定義するのが最も正確です。