「番付は単なる成績順」と思っている人は少なくない。だが、実際の番付編成には、勝ち星以外の要素が複雑に絡んでいる。番付編成会議に出席する親方衆の意見や、力士の体調、過去の実績、部屋ごとのバランスなどが総合的に勘案される。
例えば、十両で優勝した力士が必ず新入幕を果たすとは限らない。十両優勝の成績が幕内昇進に十分であっても、幕内に降下させるべき力士が少なければ、枠の関係で昇進が見送られるケースもある。逆に、7勝8敗と負け越しながら幕内残留を果たす力士も珍しくない。
専門記者の間では「番付編成は完全な透明性を持つわけではないが、長年の慣例と成績データに基づいた合理的な運用がなされている」という見方が一般的だ。ネット上で囁かれる「出来レース」といった陰謀論は、実際の編成ロジックを知れば的外れであることが多い。